【丹田って何?】体のエネルギーの中枢である丹田について詳しく解説します


皆さんこんにちは。不二流体術名古屋・大阪道場です。不二流体術とは古武術の一種で、これまでの記事でも古武術の有用性についてはお話してきました。古武術を学ぶことで姿勢がよくなり、負担の少ない体の使い方を習得することができるので、他のスポーツや介護、そして歩行などにおいて、この古武術的動きが大いに注目されています。

そして古武術を学ぶ上で最も重要なものが「丹田」です。丹田についてもこれまでいくつかの関連記事を書いてきましたが、今回はこの「丹田」について、さらに知識を深めていきたいと思います。
日本人にとっての「丹田」の概念を知ることで、先人がどれだけ「丹田」に重きを置いていたかがお分かりになると思います。

「丹田」の起源

丹田は元々、古代中国の医学から生まれた言葉だと考えられています。丹田の「丹」は不老不死の薬を、「田」はこれを産する土地を意味しています。つまり「不老不死の薬を生み出す場所」であるこの丹田があらゆるエネルギーの源だと考えられてきました。
日本へは気功の分野から伝わったとされていますが、武士の時代、そして現代においても、丹田は精神を落ち着かせる場所、またはエネルギーを生み出す場所として大変重要視されています。
またインドにおいても、丹田とよく似た意味合いで古くから使われている言葉があり、それを「チャクラ」と言います。チャクラは、サンスクリット語で「円」「車輪」「回転」といった意味です。体には第1チャクラから第7チャクラまで存在すると考えられています。
チャクラが正常に働いていないと、それに対応する体の部位や精神に不具合が生じ、心や体の病気に罹ると言われています。
日本ではこのチャクラはヨガの分野では一般的で、エネルギーが集まる場所であるチャクラを意識してヨガを行うことで、その効果も上がると考えられています。
このように、丹田やチャクラは古くから様々な国でエネルギーの源として重要視されてきました。

体には三つの丹田が存在します。

一般的に「丹田」というと、おへそから手の指4本分くらい下の部分を指しますが、この丹田を正式には「下丹田」と呼びます。そして人の体にはあと二つ丹田があり、それが「上丹田」と「中丹田」と呼ばれるものです。
以下にそれぞれの位置と働きをご紹介しましょう。

上丹田とは

上丹田は、眉間の奥にあり「第三の目」と言われる部分と一致します。直観力や洞察力、先を見通す力に関係していると考えられているので、いわゆる天才と言われる人や時代を変えるような発明をする人は、この上丹田が覚醒していると言われています。
逆に、眉間にグッとしわの寄っている人は、上丹田が崩れており、大きな視野で物事を見られなくなっているのです。

中丹田とは

中丹田は、胸の真ん中に位置し、感情や情熱、愛情を司ると言われています。心に深い安らぎやゆとりを感じ、喜びや感謝の気持ちが湧き上がり、他者を優しく包み込むような、そんな働きがあると考えられています。

下丹田とは

下丹田は、先ほども述べたようにおへそから手の指4本分くらい下の部分にあります。武道や武術で「丹田」というと、大抵この「下丹田」を指していると考えてよいでしょう。
下丹田は、自律神経が集まった場所である「太陽神経叢」に該当し、身体機能の要となる場所と言われています。
武術や武道だけでなく、あらゆるスポーツにおいて、この下丹田を意識することで、身体機能が向上し、精神の安定を図ることができ、パフォーマンスが大幅に向上するのです。
また運動以外においても、下丹田を意識した立ち方、歩行、介助などの分野で、効率よく体を使えるといった観点から、下丹田は非常に注目されています。

※これ以降出てくる「丹田」は下丹田のことを指します。

「丹田」という概念

「丹田(下丹田)」は体の重心であり、体全体のエネルギーが集まる場所であることから、日本人にとって丹田は昔から思考の中心であり、また命の根本であると考えられていました。
そのことを示すように、日本語には「腹」や「肝」そして「腑」といった言葉を使った慣用句がたくさん存在します。これらは全て「丹田」を指しているのです。
以下にいくつかご紹介しましょう。

・腹を立てる…怒る
・腹黒い…心に悪だくみがある
・腹を探る…それとなく人の意中を探り出そうとする
・腹を決める…決心する
・肝が据わる…どっしりと落ち着いており、物事に動じない
・腑に落ちる…なるほどと思う

といったように「丹田(お腹)」に関する慣用句は非常に多く、そしてその全てが現在でも私たちが日常的に使っているものばかりです。
これらの慣用句に共通していることは、全て「人の心や気持ちに関係している」ということです。人の気持ちを示す慣用句が、「頭」ではなく「丹田(お腹)」を使って表現している点が興味深いですね。それだけ日本人にとって「丹田」は古くから思考の中心であり、丹田で物事を考え、捉えていたことが分かります。
また、丹田が「命の根本」であることを示すものが「切腹」です。武士にとって丹田はまさに命の根本であったため、丹田を切り裂くこと、丹田が機能しなくなることこそが「死」を意味していたのです。以上のことから、日本人にとって丹田は思考の中心、そして命そのものであったことが分かります。

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不二流体術とは護身術の一種で、日本古来の戦闘における武士の技として誕生し、発展してきた伝統的な武術のことです。
不二流体術は、空手や剣道、柔道などの武道と違い、ルールや試合がありません。日常生活において、万が一あなたが危険な目に遭った際にルールがないのと同じです。
不二流体術の護身術は、性別、体重差、年齢差をもろともしない強さを身に付ける為の稽古を行っております。
その稽古の中で最も重要とされているのが「姿勢」です。体の中心に真っすぐな一本の軸が通った姿勢が基本となっています。そしてその姿勢を保つ為に必要とされるのが「丹田」への意識です。丹田に集中し、丹田から力を出すことを覚えることで簡単には崩れない正しい姿勢を習得することができるのです。

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