【鬼滅の刃を古武術的観点から分析!①】鬼滅の刃の「呼吸」を古武術の観点から解説します。

今や老若男女誰もが知っている、国民的大ヒット漫画『鬼滅の刃』(作者:吾峠呼世晴)。
本作は主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が鬼にされてしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻す為に、鬼を狩る組織である鬼殺隊に入って鬼と闘うというストーリーです。
一見バトル系漫画のようで、中身は肉親との絆や悪者である「鬼」の隠された悲しいストーリーが本作の根幹をなしていて、それが多くの人の共感と感動を呼んでいるのではないでしょうか?

そしてこの鬼滅の刃の中で鬼を倒すための重要な役割を担っているのは「呼吸」ですね。実はこの呼吸、日本に古くから伝わる「古武術」と深く関係しています。
古武術とは、武士の時代に生死をかけた戦闘における技として誕生し、発展してきた日本の伝統的な武術の総称です。武器や無手での格闘術からその心構えまで、戦いにおいて最も適した動きをするための技術として、古くから学ばれてきました。
本道場ではこの古武術の一種である不二流体術を学ぶことができます。鬼滅の刃に憧れて入門、稽古されるお子様もたくさんおられます。

今回はこの「呼吸」を古武術的観点から解説していきたいと思います。
鬼滅の刃の特徴として、相手を倒す際に「呼吸」が用いられていることは、他の漫画にはあまり見られない面白い点の一つと言えるでしょう。
歴代大ヒット・バトル系漫画においては、大抵「技」にフォーカスが当てられます。つまり「必殺技」ですね。
例えば…
・ドラゴンボールの「カメハメ波」「界王拳」「元気玉」等
・キン肉マンの「キン肉バスター」
・北斗の拳の「北斗神拳」
などがありましたね。40代男性でしたら、小学生の頃これらの必殺技を真似して友達と戦ったのはないでしょうか?

鬼滅の刃で繰り広げられる鬼との戦いは、こういった必殺技を使う漫画に出てくる戦いに負けず劣らず激しく壮絶なものであるにも関わらず、戦いの基礎に「呼吸」を置いていることは珍しく、実際の古武術と非常に近いものを感じます。

本作で登場する「全集中の呼吸」とは、肺を大きくして、大量の空気を肺に取り込み、体内に流れる血の巡りと心臓の伸縮する鼓動を早めることで体温を急激に上げて、潜在能力を呼び覚まし、鬼に匹敵する身体能力を身につけることができるとされています。(第一巻:真菰より)
呼吸が整うことで、鬼に対して強烈な攻撃を与えることができ、逆に鬼に攻撃され負傷しても、呼吸を整えることでダメージコントロールができるのです。

この呼吸、古武術においては鬼滅の刃と同じく、基礎中の基礎でありそして古武術を極める上で最も重要なのです。

スポーツにおける呼吸の重要性

ちなみに呼吸は古武術のみならず、あらゆる競技においても重要視されています。
呼吸を意識することで、多くのスポーツにおけるパフォーマンス向上が期待できるのです。
もしスポーツをする際に呼吸について特に意識をしなければ、多くの人が力を入れようとした時に呼吸を止めてしまうものです。呼吸を止めている時間が長ければ長くなるほどスタミナが続かなくなり、パフォーマンスが落ちてしまいます。
例えば、筋トレでダンベルを上げる際、力を入れる時(ダンベルを持ち上げる時)に息を吐き、力を抜くときに息を吸うのが基本です。もし力を入れる時に息を止めてしまうと、酸欠になり、血管が圧迫されて体に酸素が行き渡らなくなり、とても危険な状態になってしまう可能性があるのです。
また他の競技においても、剣道では息を吸っている時に隙が生じやすいと言われています。つまり相手に隙を見せないためには、できるだけ長くゆっくりと息を吐き、ほんの一瞬の間に吸うことが大切なのです。そして相手の呼吸を見ながら、相手の隙を狙って打ち込む。
このように、いかなる競技においても呼吸を学び意識することは、パフォーマンスの向上や安全に競技を行う上で必須であり最重要なのです。

そういった点でも、鬼滅の刃では非常に重要なポイントを掴んでいると言えますね。

古武術で重要な「丹田呼吸」とは

それでは話を古武術に戻しましょう。
古武術において重要とされている呼吸は主に「丹田呼吸」と言われています。

丹田は、おへそから手の指4本分くらい下の部分にあります。体の重心であり、体内からの強いエネルギーを生み出す場所として、古くから、特に武術の世界では最も重要とされてきました。
この丹田を意識して呼吸を行うことを「丹田呼吸」と言います。
丹田呼吸法のやり方を簡単に説明しましょう。

① 下半身が安定するように軽くあぐらをかいて床に座る。
② 背筋を伸ばして、両手を合わせて「丹田」に添える。
③ 「丹田」を意識して、お腹を膨らませながらゆっくり鼻から息を吸う。
④ 「丹田」を意識して、お腹を凹ませながらゆっくりと口から息を吐く。
⑤ これを10セットくらい繰り返す。

これが丹田呼吸法です。
一見腹式呼吸と同じように思えるかもしれませんが、腹式呼吸は自然な呼吸に任せて息を吐く一方、丹田呼吸はしっかりと丹田を意識して力強く空気を吐ききるのです。

この丹田呼吸法によって、腹膜が広がり、肺活量も増加します。さらに腹に空気が目一杯溜まっていることから、姿勢が顎から胸にかけて立つようになります。それによって例えば強くて大きな相手があなたの前に立ち塞がったとしても、その相手に対して下から覗き込むような姿勢ではなく、真っすぐな姿勢で相手に立ち向かうことができるので、相手の動きもよく見えることになります。

また丹田呼吸には、
・ストレスの解消
・免疫力の向上
・新陳代謝の向上
・冷え性改善
・ダイエット効果
など、現代社会においても嬉しい効果がたくさんあります。

この丹田呼吸、実際には意識してやろうと思ってもなかなか難しいものです。今までの生活で意識していなかった「丹田」を常に意識するということは、それなりの稽古を積まなければ意外とできないものなのです。

そこで、今回は名古屋と大阪に道場を構える、「不二流体術」についてご紹介します。

護身術・不二流体術とは


不二流体術とは、前述した古武術の一種で護身術として発展してきました。
不二流体術の特徴は審判がおらず、ルールも存在しないということです。実戦においてもルールや審判は存在しませんし、また万が一危険な目に遭遇した時、相手と自分との体格差、体重差は考慮されません。(大抵自分よりも大きな相手に襲われることの方が圧倒的に多いでしょう。)
そんな中で、相手の攻撃に怯まず、相手を打ち負かせられるような実践力を身につけるのが、不二流体術の目的です。
そのような力を身につけるためには、第一に身体作りが必須となります。実戦で効果的な技を使えるようになるための身体と精神力を日々の稽古によって養います。
そしてその体づくりの基礎となるのが、丹田、及び丹田呼吸なのです。
稽古では常に丹田を意識した真っすぐな姿勢、そして丹田呼吸に意識を集中させます。
日々そういった稽古を続けることで、日常生活においても丹田を意識し、丹田呼吸ができるようになるのです。

不二流体術で学ぶ動機としては、「武道を極めたい」「護身術を習いたい」といったことだけではなく、健康的な体づくり、ダイエット、運動不足解消など様々な目的を持って、皆さん通ってくださっています。
もちろん、「鬼滅の刃」の鬼殺隊に憧れて入門されるお子様もたくさんいらっしゃいますよ。

あなたも是非、人生の新たな第一歩を踏み出すべく、不二流体術名古屋・大阪道場に見学にいらっしゃいませんか?

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