【日常生活に古武術を取り入れよう③】体に負担のかからない古武術介護をご紹介します。


現在の日本は、高齢化率が29%以上という超高齢化社会に突入しています。
この超高齢化の時代に大きな課題となっているのが「介護問題」ですね。
近年では介護の中でも、介護者と被介護者どちらも65歳以上であるという「老老介護」や、さらにはどちらも認知症であるという「認認介護」というものが大きな問題となっています。

高齢者が介護に当たるということは、それだけ体への負担も大きく、最悪の場合被介護者とともに転倒などして怪我をしてしまう危険性もあります。
今後さらなる高齢化が進むと思われる中で、介護に古武術的方法を取り入れるという
「古武術介護」というものが近年注目を浴びています。
介護に古武術を取り入れることで、体に負担なく、介護者も被介護者も今よりも楽に効率よく動くことができるというものです。
今回はこの古武術的介護についてお話ししようと思います。

古武術介護とは?

古武術介護とは、ズバリ古武術における体の使い方を介護に応用するというものです。
古武術というのは、武士の戦の中で生まれたもので、武芸を技術化・体系化したものです。
戦で使う技もさることながら、古武術では基本となる姿勢や体の動かし方に非常に重きを置いています。この古武術での基本姿勢や体の使い方が、非常に効率的である、つまり体に負担が最も少ないということで、最近ではそれが介護の分野にも活かされているのです。
介護の中でも「入浴介助」や「排泄介助」は特に重労働で、それによって腰や肩を痛める介護者も多く見られますが、そこに体を効率的に動かすという古武術の考え方を取り入れると、驚くほどこれらの介助が楽になるのです。

古武術介護のポイント

それでは具体的に古武術介護とはどういったものなのか。今回は以下の2点に絞ってお伝えしましょう。
①介護者の体全体を使って、被介護者を支える。
②被介護者を起き上がらせたり立たせたりする際、まず「手のひら」ではなく「手の甲」から体に当てる。
といった2点です。これらについて少し詳しくご説明しましょう。

介護者の体全体で被介護者を支える

介護でよく肩や腰を痛めるのは、体の「部分」に力が入っていることが原因となる場合が多いです。腕や肩だけで被介護者を動かそうとすると、どうしてもその部分だけに相手の体重がかかり、その結果体を痛めてしまうのです。被介護者の体重を介護者の体全体に分散させて受け止めることで、体の部分的にかかる負担が激減します。
例えば「鎧(よろい)」を想像すると分かりやすいです。鎧を持つとかなり重く、腕だけに負担がかかりますが、担ぐとその重さは少しマシになります。さらに、鎧を着ることで最も軽く感じることができます。
つまり、被介護者を「着る」イメージで支えてあげることが大切なのです。

手のひらではなく手の甲を使う

次のポイントは、被介護者を起き上がらせたり立たせたりする際に、まず手の甲から相手の体に当てるということです。
手の甲を当てることで自分の肩が下がり、腕だけではなく背中の力を使えるようになるのです。そして次に手の甲を返し、手のひらで相手を持ち上げます。こうすることで背中から全身にかけての力を使って被介護者を持ち上げることになるので、自分自身の体への負担は大幅に減少します。
また介護される側にとっても、手のひらよりもまず手の甲から触れられた方が違和感や不快感が少ないと言われています。
介護する側にもされる側にも優しい、それが介護をする上で最も大切なことですね。

古武術は日常生活のあらゆる場面で活かされます。

今回は介護面にスポットを当てて、古武術的な体の使い方をご紹介しましたが、日常生活のあらゆる場面においても、この古武術的な考え方や体の使い方は非常に役立ちます。
古武術を学ぶことで姿勢や歩き方が変わり、体に負担をかけず、効率的かつ合理的な体の動かし方を習得することができます。
現代社会を悩ませている腰痛や肩こりも、この方法で予防、改善することができるのです。

古武術を学ぶなら是非「不二流体術」へ!

とはいえ、いざ古武術を学びたいと思っても、柔道、空手や剣道などと違い、実際に古武術を教えている道場は意外と少ないものです。
そこで、今回は古武術を学ぶのに是非お勧めしたい「不二流体術」をご紹介します。
不二流体術は古武術の中でも、護身術の一種です。有事の際に、自分の身や大切な人を守るための技を学びます。

不二流体術と合気道との違い

護身術といえば合気道を想像する方も多いと思います。
合気道と不二流体術との大きな違いは、技を学ぶ前にしっかりと身体作りをするかどうかという点です。
合気道はほとんどの場合、入門するとすぐに護身の為の技を教わります。強い相手に技をかけることができるとカッコいいですよね。ただこの技というものは合気道の達人が晩年に築き上げたものなので、それを入門したての素人が形だけ教わったとしても、実際の場面ではなかなか使うことができません。
実践的な技を使えるようになるためには、その為の身体作りが必須なのです。
不二流体術はこの身体作りを最も重要としているのです。
真っ直ぐな姿勢、無駄のない動き、そういった効果的な体の使い方を学ぶことで、技を使える身体を作っていくのです。同時に強い相手にも動じない精神力も鍛えます。
つまり、技だけではなく心と体、すなわち心技体を養うことで本物の強さを身につけるのです。
そしてこの効果的な体の使い方が、前述したような体に負担をかけない介護や日常生活にも繋がるのです。
介護は多くの人にとって、いずれ直面する問題です。自分が介護する立場になったときに具体的に何ができるのか、早いうちから考えておくことも大切ではないでしょうか。

是非不二流体術を学ぶことで、あなたの今の生活をより快適なものへと変えていっていただきたいです。
護身術・不二流体術にご興味を持たれましたら、いつでもご連絡をお待ちしております。
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まずは個々のご都合で結構です。ぜひ、一歩前に踏み出しましょう。
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