
皆様こんにちは!今回は日本の伝統的な履物、草履についての話題です。
私たちが日々履いている、スニーカーや革靴、パンプスなど、現代の靴は進化を重ねてきました。
クッション性やサポート性、デザイン性など、どれも優れたものばかりです。
しかしその一方で、私たちの「足」は本来の機能を失いつつあるかもしれません。
なぜなら、最近では、外反母趾や扁平足、O脚、浮き趾(うきゆび)など、足のトラブルを訴える人が増加しています。靴によって、足指を使う機会が減り、足指・足の裏の筋肉や感覚を鈍らせているといわれています。
そんな現代人に、いま見直されているのが「草履(ぞうり)」です。
一見すると昔ながらの履物。しかし、その形の中には、人間の自然な歩行や姿勢のバランスを取り戻すための知恵が詰まっています。
本記事では、草履を履くことでなぜ身体が整うのか、今こそ草履を履くべき理由について、お伝えしようとおもいます。
■目次
■【大阪・名古屋】まずは無料道場体験で実際に体感してください!
■草履の起源は?日本人はいつから草履を履いている?

●草履の歴史
現代でも着物を着たときに履く草履は、いつからあるのでしょうか?
奈良時代に律令制が導入された際、制度ともに中国から入ってきた「鞋(かい)」という履物の一種である草鞋(わらじ)から、足首についている紐を簡略化してできたのが草履と考えられています。
昔の草履は植物の繊維や藁(わら)で作られ、平安時代の中頃には庶民の履物として普及したことが分かっています。
以降、洋装が一般化するまで、下駄と共に長く日本人のポピュラーな履物として使われていました。
ちなみに同じような構造の履物である下駄は、弥生時代に使われた農作業用の田下駄がルーツと考えられています。草履が普段の履物として使われたのに対して、下駄は主に雨や雪の日にぬかるんだ道を歩いたり、水場や厠などで裾を汚さないために履くものとして使われていました。
●ビーチサンダルも草履の一種?
余談ですが、現代でも世界中で履かれている草履型の履物に、ビーチサンダルがあります。実はこれも日本の草履に着想を得ており、アメリカ人デザイナーと日本のゴム製造会社が作ったものです。
●草履の特徴
さて、草履が特徴的なのは、鼻緒で足指を挟んで履く構造です。
この単純ながら理にかなったデザインは、足の指や筋肉を自然に使わせる働きを持っています。
江戸時代以前、人々の姿勢や歩き方に草履が深く関わっていたようです。
つまり、草履は単なる履物ではなく、日本人の身体文化や歩行様式にも影響を与えたといえます。
■草履が育てる「足の感覚」とは

草履を履くと、まず足の指が自然に働きます。
鼻緒を親指と人差し指でつかむことで、歩くたびに指に力を入れざるを得なくなるのです。
足指を使うことによって、足裏の筋肉や土踏まずのアーチが鍛えられ、重心の安定感が向上します。
また、素足で草履を履くと、靴下の上から靴を履いた状態よりも足裏で地面の感覚を受け取りやすくなり、脳にも刺激を与えることができるといわれています。
この足裏感覚の回復は、姿勢の改善や運動能力の向上にもつながる重要なポイントです。
もちろん、靴には靴の良さがありますが、こうした感覚は遮断されがちです。
草履は「足のセンサー」を再起動させる役割を持っているといえるのではないでしょうか。
■草履が導く“自然な歩行”
草履を履くと、歩き方が自然と変化します。大股で腕を振る現代的な歩き方ではなく、足裏全体を使い、そっと滑らせるように歩く感覚です。これは、かつて日本人が行っていた「ナンバ歩き」にも通じるものです。
ナンバ歩きとは、右手と右足、左手と左足を同時に出すように半身になる歩き方で、体幹をねじらずに進むことができます。
江戸時代までは、着物を着て草履を履く人々の自然な歩行でした。動作が制約される着物でも効率よく動ける上、疲れにくく、重心がぶれないため、長距離移動にも適しています。
草履を履くと、無意識に足指を使い、かかとを軽く着地させながら前に進むことになるため、自然とナンバ歩きに近い歩行になります。
結果として、歩行中の身体のブレが少なく、軸の通った安定した動きが可能になるのです。
■草履で歩けば、姿勢・呼吸・バランスが変わる

姿勢の改善
草履では踵やつま先の荷重バランスを自分で調整する必要があります。そのため、骨盤が自然に立ち、背筋が伸びるようになります。肩や腰の余計な力も抜け、全身が一本の軸としてまとまります。
呼吸の変化
骨盤が立った姿勢が整うことで、呼吸も自然と深くなります。胸式呼吸から腹式呼吸へと変わり、心身の緊張がほぐれます。呼吸と歩行が連動すると、心身共に安定するといえます。
バランス感覚の向上
草履を履くと常に小さな重心調整が必要になります。足裏、足首、膝、骨盤と全身が連動して安定を保とうとするため、体幹が鍛えられ、転倒防止や歩行能力の向上にも効果的です。
このように、草履は単なる履物ではなく、健康にも役立ちます。
最近では、これらの効果から、成長期の子どもたちに草履を履いて過ごさせる「ぞうり育」が提唱されており、一部の幼稚園・保育園などで取り入れられているようです。
■現代に生きる「草履のすすめ」
草履を普段の生活に取り入れることは、身体の再教育につながります。
履きなれない場合は、最初は短時間から始め、室内履きや近距離の散歩で慣らすとよいでしょう。
最近では、デザイン性の高い草履やクッション入りの鼻緒サンダルも登場し、アスファルトの道路でも歩きやすいものが増えています。
自宅で過ごす時間や休日の散歩など、無理なく日常生活に取り入れることで、姿勢や呼吸、足指の働きが自然に改善されていきます。
草履を履くことは、日本人が長年培ってきた身体文化を取り戻す行為でもあります。
足裏で地面を感じ、体幹で支え、呼吸とともに動く――そんな一歩一歩が、失われた身体感覚を呼び覚ますきっかけとなるのではないでしょうか。
■草履を選ぶポイント
初めて草履を買う方に、選び方のポイントをご紹介します。
- 鼻緒の太さ・硬さ
初心者は太く、柔らかい素材のものがおすすめ。鼻緒が足に合わないと、指の股が鼻緒ずれしてしまうので重要なポイントです。
鼻緒ずれを防ぐためには、足袋ソックスを着用する、また裸足で履く場合、あらかじめ指の股に傷テープを貼って保護しておくなどの方法があります。
- 鼻緒の締め加減
普段履きにするような畳草履などの既製品の場合、鼻緒は調節できないことが多いので、購入の際に鼻緒が緩すぎないサイズを選びましょう。
本格的な草履の場合、足に合わせて鼻緒の締め具合が調節できるようになっています。
- 台の硬さ
ビーチサンダルのように柔らかい台よりも、硬めの方が重心感覚をつかみやすいです。
- 素材
イグサなどの天然素材は足裏が滑りにくく、汗を吸収するので普段履きにおすすめです。
- サイズ
サンダルの場合と異なり、草履は足の実寸より少し小さめのサイズが理想です。踵を1cmほど出して履くのが正しい草履の履き方です。
日常での活かし方
いくら健康に良いとはいえ、学校や会社に草履を履いて行くわけには・・という方も多いかと思います。
たとえば、自宅で過ごす時間、スリッパの代わりに布草履を取り入れたり、休日のリラックスタイムの散歩には草履を履く、など・・・
こうして少しずつ「草履時間」を増やすことで、足指・姿勢・呼吸が自然に整い、全身のバランス感覚が蘇る助けとなるでしょう。
草履は、単なる昔の履物ではありません。
足指を使い、重心を感じ、姿勢と呼吸を整える――そのすべてが、現代人が失いかけた身体感覚を取り戻す鍵です。
足元から変わることで、姿勢、呼吸、そして心まで整う。
それこそが、草履の本当の魅力です。
今こそ、草履を履いて自分の身体の声を再発見してみましょう。
■日本古来の身体操作を習得するなら古武術!

ここまで草履を履くべき効果についてご紹介してきましたが、この昔ながらの日本人の身体感覚を体感し、正しく身に付けるのなら、古武術の稽古がおすすめです。
古武術にも様々ありますが、中でも私たちの流派、不二流は日本古来の身体操作、日本人の身体や筋肉に合った身体づくりに重きを置いて稽古をしています。
そして、本当の強さを手に入れられる、ということで他の格闘技経験者からも「年齢に関わらず強くなれる」実戦的な古武術ということでお墨付きをいただいています。
(当道場の師範・岩山もキックボクシングなど他の格闘技を経験した後、真の強さを求めて不二流に転向しました)
ついてはこちらの記事で詳しく説明しています→【護身術が習える!】「不二流(ふじりゅう)」について知ろう!
不二流では、通常のウエイトトレーニングによる筋トレとは異なる、日本人の身体で最大限の力を発揮するための身体づくりメソッドのような稽古法があり、稽古を進めていくことで無理なく正しい古武術の身体操作を学び、実戦で護身術を使える身体を作っていくことができます。
そのため、男性に比べて筋力で劣ってしまう女性や子ども、力が落ちてきた高齢の方でも、無理なく強さを手に入れることができるのです。
このように書いていると、「凄く厳しい道場かも…」と尻込みされる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・(笑)
実際の道場の雰囲気は和気あいあいとした感じで、最近では女性や子どもたちもたくさん稽古に通われています。初心者の方もご安心ください!
運動が苦手な方、武道の経験がない方でも段階に合わせて無理なく稽古を進めていくので、着実に護身術を身に着けることが出来ます!
なかなか、言葉で説明するのも難しいので、ぜひ大阪、名古屋近辺にお住まいの方は、実際に体験にお越しいただき体感して頂ければと思います(^^)
また、古武術のイメージとして、一部の特殊な人がやっているような印象があるかもしれませんが、実際は普通の習い事として老若男女問わずたくさんの方が稽古に通われています。そして、古武術の稽古にはたくさんのメリットがあります!
古武術のメリット① 護身術が学べる!
古武術は護身術のための武術です。襲われた時の対処など、自分の身を守るための技術を身に着けることができます。特に不二流では、基礎の身体づくりから始まり、年齢や性別に関係ない本当の強さを手に入れられるのが特徴です。
古武術のメリット② インナーマッスルが鍛えられる!
護身術の技を効果的に使うためには、鍛えられたインナーマッスルによって身体を支え、正しい身体操作を行う必要があります。なので、順を追って稽古に取り組んでいくことで、インナーマッスルも鍛えられます。
古武術のメリット③ 室内でできるので、雨も日焼けも心配なし!
稽古は空調のきいた屋内で行うので、季節や天候に左右されません!これからの季節に気になる日焼けも、まったく心配せずに運動することができます。
もしこの記事を読んで護身術に興味を持たれた方は、ぜひ不二流を学んでみてはいかがでしょうか?
現在、私たちは名古屋と大阪で稽古を行っていますが、お子様からご年配の方まで、皆さん自分のペースで楽しみながら稽古をされています!
どんな雰囲気なのかは、過去のブログで道場・稽古場の様子をご紹介しているので、コチラをご覧ください↓
【稽古の様子】護身術・不二流の普段の稽古の様子をご紹介します
■【大阪・名古屋】まずは無料道場体験で実際に体感してください!

現在、私たちは名古屋と大阪で稽古を行っていますが、お子様からご年配の方まで、皆さん自分のペースで楽しみながら稽古をされています!
最近では女性の方もたくさん稽古に通われています。
いざという時のために護身術を身に付けたい、と考える方は、ぜひ一度私たちの稽古場に体験に来てみてください。随時、無料体験を受け付けているので、「ちょっと興味があるけど、どんな所か不安・・・」という方はまずは見学・体験で雰囲気を感じて頂ければと思います。
現役会員の皆さんも入門のきっかけは様々ですが、「古武道の身体操作に興味がある」「護身術を学びたい!」という同じ目標に向かって稽古に励んでいるので、稽古は真剣に取り組みながら、普段は和気あいあいとした雰囲気で、会員同士の交流も楽しんでいます。
道場や稽古場の様子・体験のレビューはこちら↓
【あなたはなぜ不二流に?】道場体験に来られた方に理由を聞いてみました!
【あなたはなぜ不二流に?】道場体験に来られた方に理由を聞いてみました!パート2
【女性会員も増えています!】現在稽古をされている女性の会員様から感想をいただきました!
女性会員様のインタビュー動画はこちら→https://goshinjutsu.jp/interview-video/
・受け身もとれず体を動かすことさえできなかったけど、今は受け身もできるし攻防ができるので、いつもワクワクしています。鍛錬の効果、成果を感じて、いつも楽しい!
・運動経験が無い方がほとんどですが、筋肉や骨格の動かし方から学べるので、体力、運動経験に関係なく稽古が可能だと思います。
・運動経験がある方、癖があるかたは力を抜くことから始めます。最初は難しいですが、少しずつ出来るようになりました。力を入れるからこそ力を抜けるので、まずは正しく力を入れることから始めました。
・鍛錬の大切さが分かりました!
・懇親会やLINEグループでも女性の方が積極的な印象です(笑)風通しのよいコミュニティで良かったです!
・大学卒業したばかりのYouTuberですが、良いコミュニティに出会えて良かったです。
・皆キャラが濃いので(笑)言いたいことが言える空間だと思います。気を遣わなくて良いのが嬉しいです。
興味を持たれた方は・・・
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