“腰が据わる”という言葉が示す昔の日本人の身体観

皆様こんにちは!「腰が据わる」という言葉は、今も日常の中で何気なく使われています。

しっかりと腰が安定しているという意味から、

・その場所に留まって落ち着いて物事を行うこと。

・また、安定した職業や地位についていること。

をいう表現です。

けれども、この表現が生まれた背景をたどっていくと、それが単なる比喩ではなく、きわめて具体的な身体感覚に根ざした言葉であったことが見えてきます。

本記事では、「腰が据わる」という言葉を手がかりに、
昔の日本人がどのように身体を捉え、どのように使い、どのように生きてきたのかを、生活・武道・文化の流れの中から読み解いてみます。

■「腰が据わる」とは何か―言葉に刻まれた身体のリアリティ

「腰が据わる」という言葉を聞くと、多くの人は精神的な安定や胆力を思い浮かべます。しかし、この言葉はもっと直接的に身体の状態そのものを表すことがあります。

腰が据わるとは、身体の中心である腰の位置が定まり、重心が下に落ち、地面としっかり結びついている状態のことを指します。

立っていても、座っていても、動いていても、身体の軸がぶれず、どっしりと安定している。そうした感覚が、そのまま言葉になったのです。

ここで注目すべきなのは、日本人が「安定」や「構え」を語る際、頭や胸ではなく、迷いなく「腰」を基準にしてきた点です。
腰が浮けば落ち着かず、腰が引ければ頼りなく、腰が据わっていれば信頼できる。こうした評価軸は、身体感覚と切り離されたものではありませんでした。

日本語には、腰を使った表現が数多く存在します。

  • 腰を入れる
  • 腰を落ち着ける
  • 腰が引ける
  • 腰が重い

これらはいずれも、単なる姿勢の話ではなく、その人の行動や判断、構え方を表す言葉です。つまり腰とは、身体の一部であると同時に、「その人がどう在るか」を映し出す中心でもありるといえます。

腰が据われば、呼吸は自然と深くなり、視線は安定し、余計な力みが抜けます。結果として、心も落ち着き、状況を冷静に見渡すことができる。
昔の日本人は、こうした感覚を理屈としてではなく、日々の経験として知っていたのでしょう。

現代では、言葉だけが残り、その身体的な実感は薄れつつあります。

しかし、「腰が据わる」という表現が今も生きているという事実は、私たちの中に、かつての身体感覚の記憶がどこか残っている証拠なのかもしれません。

■生活の中で育まれた「腰を中心に生きる身体」

昔の日本人が「腰」を身体の中心として捉えていたのは、特別な思想があったからではありません。
それは、ごく当たり前の日常生活そのものが、自然と腰を使う身体をつくっていたからです。

椅子のない生活。
床に座り、立ち上がり、かがみ、歩く。こうした動作を繰り返す中で、腰を落とさずに生活することはできませんでした。正座やあぐら、しゃがむ動作は、いずれも骨盤を立て、下半身を安定させることを前提としています。

農作業や家事も同様です。
田植えや草取り、薪割り、荷運びといった動作は、腕や肩の力だけでは成り立ちません。腰が据わり、下半身が安定してこそ、長時間の作業に耐えることができます。

こうした生活の積み重ねによって、昔の日本人の身体には次のような特徴が自然と育まれていきました。

  • 下半身が安定し、重心が低い
  • 体幹が強く、姿勢が崩れにくい
  • 上半身は脱力し、必要なときだけ力を出せる

これは鍛えようとして得られたものではなく、「そうでなければ暮らせなかった」結果として身についた身体です。

現代では、椅子に座り、腰を預け、身体を支えなくても生活が成り立ちます。その便利さの裏で、腰を使う機会は確実に減っていきました。そして、その違いが身体感覚の差として表れているのです。

■武道に残された「腰が据わる」という身体と精神の一致

日本の武道を見ていくと、「腰が据わる」という身体観が、極めて明確な形で残されていることに気づきます。

剣道、柔道、相撲、空手、合気道――
競技や流派は違っても、指導の中で必ずと言っていいほど語られるのが、

  • 腰を落とせ
  • 腰を入れろ

といった言葉です。

これは単なる姿勢指導ではありません。
腰が浮けば、どれほど腕力があっても簡単に崩される。逆に、腰が据わっていれば、小さな力でも相手を制することができる。武道はその事実を、極めて現実的に教えてくれます。

興味深いのは、腰の安定と精神状態が、武道の中では切り離されていない点です。
腰が浮くと呼吸は浅くなり、視野が狭まり、恐怖や焦りが生まれやすくなる。一方、腰が据わると、呼吸は深くなり、周囲がよく見え、冷静な判断が可能になる。

だからこそ、日本文化には、

  • 腹が据わる
  • 肚を決める
  • 胆が据わる

といった表現が数多く存在します。
これらはいずれも、思考や感情の中心を頭ではなく、身体の下部に置くという共通した感覚を示しています。

身体が整えば、心も整う。
武道は、この感覚を最も純粋な形で現代に伝えている存在だと言えるでしょう。

■現代人が失った「腰の感覚」と、もう一度つながるために

現代人の多くは、「腰が据わらない身体」を日常的に生きています。
長時間のデスクワーク、スマートフォンを見る前傾姿勢、椅子に深くもたれる座り方。これらはすべて、腰を使わなくても成立する生活様式です。

その結果、

  • 重心が上がりやすい
  • 呼吸が浅くなる
  • なんとなく落ち着かない

といった状態が、当たり前のものとして受け入れられるようになりました。

しかし、理由のわからない不安や集中力の低下、慢性的な疲れの背景には、腰の感覚が失われていることが関係している場合も少なくないのかもしれません。
心の問題として片づけられがちな不調の中には、実は身体の使い方が大きく関わっているものが多く含まれています。

腰が据わる感覚を取り戻すために、特別な修行や激しい運動は必要ありません。
大切なのは、日常の中で身体の中心を意識することです。

  • 立つときに、足裏で地面を感じる
  • 座るときに、骨盤を立てる感覚を持つ
  • 動き始めを、腰から始める意識を持つ

こうした小さな積み重ねが、少しずつ身体の感覚を呼び戻してくれるでしょう。

「腰が据わる」という言葉は、昔の日本人が身体と心を分けずに生きていた証そのものです。それは精神論ではなく、日々の暮らしの中で培われた、きわめて現実的な身体知でした。

便利さの中で失われつつあるこの感覚に、もう一度身体から触れてみる。
それは、強くなるためでも、特別になるためでもなく、本来の自分の感覚に戻るための行為なのかもしれません。

言葉が今も生きているのなら、その言葉が生まれた身体感覚も、きっと私たちの中にまだ残っているはずです。

日本人本来の身体感覚を取り戻すなら、古武術がおすすめ!

さて、ここまで腰をテーマに日本人の身体感覚についてお伝えしてきました。

現代の生活において、このような日本人本来の身体感覚を体感する機会はなかなか少ないのではないかと思います。

そんな中で、本物の日本人の身体感覚を取り戻したい、伝統的な身体操作を学びたいと言う方には、古武術の稽古をお勧めしたいと思います。

最近では「ナンバ歩き」や「江戸走り」など日本人の身体操作に注目が集まっていますが、インターネット上には本当に有益な情報に紛れて、陰謀論のような真偽の疑わしい情報も大量に流れています。

そして、具体的にどのように身体を使えばよいのか?正しい方法はどうすればよいか?といった事は本やネットの情報を見るだけで学ぶのはかなり困難だと思います。

そこで、正しく日本古来から伝わる身体操作を身に付けたい、本物の日本人の身体操作について学びたい、と考えておられる方には古武術(護身術)がうってつけです。

古武術は日本に伝統的に伝わってきた護身のための武術で、合気道の元になったものでもあります。

古武術は文字通り、古来から格闘術として受け継がれてきたものであり、相手がどのような者であっても実戦で勝つために磨き上げられてきました。そのため、自分より体格の大きな相手にも対応できるよう、筋肉の大きさに頼った力まかせの強さではなく、人間の体の構造を上手く利用した、合理的な身体の使い方によって相手を制します。

このような古武術(護身術)を学ぶことで、西洋的な生活を送っている現代人の我々も、昔の日本人のように力を発揮できる正しい姿勢や、負担がかからない身体の使い方などを学ぶことができるのです。


古武術にも様々な流派がありますが、中でも私たちの流派、不二流は精神修養など日本の伝統的な思想や、日本古来の身体操作、日本人の身体や筋肉に合った身体づくりに重きを置いて稽古をしています。

稽古をする中でインナーマッスルを鍛えることができるので、基礎代謝UPにも役立ちます。

不二流では、通常のウエイトトレーニングによる筋トレとは異なる、日本人の身体で最大限の力を発揮するための身体づくりメソッドのような稽古法があり、稽古を進めていくことで無理なく正しい古武術の身体操作を学び、実戦で護身術を使える身体を作っていくことができます。

そのため、男性に比べて筋力で劣ってしまう女性や子ども、力が落ちてきた高齢の方でも、無理なく強さを手に入れることができるのです。

ちなみに、本当の強さを手に入れられる、ということで他の格闘技経験者からも「年齢に関わらず強くなれる」実戦的な古武術ということでお墨付きをいただいています。

(当道場の師範・岩山もキックボクシングなど他の格闘技を経験した後、真の強さを求めて不二流に転向しました)

ついてはこちらの記事で詳しく説明しています→【護身術が習える!】「不二流(ふじりゅう)」について知ろう!

このように書いていると、「凄く厳しい道場かも…」と尻込みされる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・(笑)

実際の道場の雰囲気は和気あいあいとした感じで、最近では女性や子どもたちもたくさん稽古に通われています。初心者の方もご安心ください!

運動が苦手な方、武道の経験がない方でも段階に合わせて無理なく稽古を進めていくので、着実に護身術を身に着けることが出来ます!

なかなか、言葉で説明するのも難しいので、ぜひ大阪、名古屋近辺にお住まいの方は、実際に体験にお越しいただき体感して頂ければと思います(^^)

また、古武術のイメージとして、一部の特殊な人がやっているような印象があるかもしれませんが、実際は普通の習い事として老若男女問わずたくさんの方が稽古に通われています。そして、古武術の稽古にはたくさんのメリットがあります!

古武術のメリット① 護身術が学べる!

古武術は護身術のための武術です。襲われた時の対処など、自分の身を守るための技術を身に着けることができます。特に不二流では、基礎の身体づくりから始まり、年齢や性別に関係ない本当の強さを手に入れられるのが特徴です。

古武術のメリット② インナーマッスルが鍛えられる!

護身術の技を効果的に使うためには、鍛えられたインナーマッスルによって身体を支え、正しい身体操作を行う必要があります。なので、順を追って稽古に取り組んでいくことで、インナーマッスルも鍛えられます。

古武術のメリット③ 室内でできるので、雨も日焼けも心配なし!

稽古は空調のきいた屋内で行うので、季節や天候に左右されません!これからの季節に気になる日焼けも、まったく心配せずに運動することができます。

もしこの記事を読んで護身術に興味を持たれた方は、ぜひ不二流を学んでみてはいかがでしょうか?

現在、私たちは名古屋と大阪で稽古を行っていますが、お子様からご年配の方まで、皆さん自分のペースで楽しみながら稽古をされています!

どんな雰囲気なのかは、過去のブログで道場・稽古場の様子をご紹介しているので、コチラをご覧ください↓

【不二流の道場ってどんな所?】名駅道場を覗いてみよう!

【稽古の様子】護身術・不二流の普段の稽古の様子をご紹介します

■【名古屋・大阪】まずは無料道場体験で実際に体感してください!

現在、私たちは名古屋と大阪で稽古を行っていますが、お子様からご年配の方まで、皆さん自分のペースで楽しみながら稽古をされています!

最近では女性の方もたくさん稽古に通われています。

いざという時のために護身術を身に付けたい、と考える方は、ぜひ一度私たちの稽古場に体験に来てみてください。随時、無料体験を受け付けているので、「ちょっと興味があるけど、どんな所か不安・・・」という方はまずは見学・体験で雰囲気を感じて頂ければと思います。

現役会員の皆さんも入門のきっかけは様々ですが、「古武道の身体操作に興味がある」「護身術を学びたい!」という同じ目標に向かって稽古に励んでいるので、稽古は真剣に取り組みながら、普段は和気あいあいとした雰囲気で、会員同士の交流も楽しんでいます。

道場や稽古場の様子・体験のレビューはこちら↓

【あなたはなぜ不二流に?】道場体験に来られた方に理由を聞いてみました!

【あなたはなぜ不二流に?】道場体験に来られた方に理由を聞いてみました!パート2

【女性会員も増えています!】現在稽古をされている女性の会員様から感想をいただきました!

女性会員様のインタビュー動画はこちら→https://goshinjutsu.jp/interview-video/

・受け身もとれず体を動かすことさえできなかったけど、今は受け身もできるし攻防ができるので、いつもワクワクしています。鍛錬の効果、成果を感じて、いつも楽しい!

・運動経験が無い方がほとんどですが、筋肉や骨格の動かし方から学べるので、体力、運動経験に関係なく稽古が可能だと思います。

・運動経験がある方、癖があるかたは力を抜くことから始めます。最初は難しいですが、少しずつ出来るようになりました。力を入れるからこそ力を抜けるので、まずは正しく力を入れることから始めました。

・鍛錬の大切さが分かりました!

・懇親会やLINEグループでも女性の方が積極的な印象です(笑)風通しのよいコミュニティで良かったです!

・大学卒業したばかりのYouTuberですが、良いコミュニティに出会えて良かったです。

・皆キャラが濃いので(笑)言いたいことが言える空間だと思います。気を遣わなくて良いのが嬉しいです。

興味を持たれた方は・・・

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