最近、テレビや雑誌でも取り上げられている「インナーマッスル」。あなたはご存じでしょうか?聞いたことはあるけれど、実際にどの部分を指しているのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
インナーマッスルを鍛えることは、運動能力や基礎代謝の向上、さらには正しい姿勢の保持やポッコリお腹の解消に非常に効果的です。
近年、インナーマッスルを鍛える方法の一つとして「丹田」を意識したトレーニングが注目されています。
これから二回にわたりインナーマッスルについてご紹介します。
今回の記事では、「インナーマッスルとは?」「インナーマッスルを鍛えるメリット」「インナーマッスルを鍛えるポイント」についてお話します。
そして次回は、「丹田を意識したインナーマッスル強化のトレーニング」についてお話しようと思います。
是非二つ合わせてお読みいただき、健康で理想的な体を手に入れましょう!
インナーマッスルとは
インナーマッスルとは体の深いところに位置する筋肉のことです。深層筋とも呼ばれ、体の関節を安定させたり、内臓を正しい位置におさめたりするのに重要な役割を果たしています。
インナーマッスルと対照的なのが「アウターマッスル」です。アウターマッスルは体の表面に位置する筋肉のことで、インナーマッスルの深層筋に対して表層筋と呼ばれています。
アウターマッスルは強い力を発揮したり、瞬発力を向上させたりするための筋肉であり、体の表層部にあることから視覚的にも捉えやすく、トレーニングによって効果を実感しやすい筋肉でもあります。
一方、インナーマッスルは体の深層にあるので見た目には分かりづらく、トレーニングによる変化も実感しにくいのですが、骨や関節、そして内臓を支える非常に重要な筋肉であることから、インナーマッスルが衰えると体全体のバランスを崩してしまったり、肩こりや腰痛に悩まされたりといった不調に見舞われます。
見た目には分かりにくいインナーマッスルですが、意識的に鍛えることで健康的で美しい体を手に入れることができるのです。
インナーマッスルを鍛えるメリット
インナーマッスルを鍛えるメリットは以下のようなものがあります。
姿勢やスタイルが改善される
インナーマッスルは骨や関節を支える筋肉であることから、体のバランスが良くなり正しい姿勢を保持できるようになります。そのようなことからインナーマッスルは「姿勢保持筋」とも言われています。またポッコリお腹を解消したり体を引き締めたりするので、スタイルの改善にも非常に効果的です。
代謝をアップ
またインナーマッスルは内臓を支える筋肉でもあり、内臓を正しい位置におさめることでそれらの働きを活発にし、基礎代謝を高めます。
さらにインナーマッスルの強化は、血流の改善や筋トレ時の筋肥大を促進する効果もあるため、それら全てが代謝の向上に繋がります。
運動能力の向上
インナーマッスルは骨や関節を安定させるため、鍛えることで体の軸がぶれず、スムーズに体を動かせるようになります。またインナーマッスルにはアウターマッスルをサポートする働きがあるので、インナーマッスルを鍛えておくことで、体の表層についているアウターマッスルを効率良く活かすことができるのです。
スムーズな体の動きと、効率良い筋力の活用によって、スポーツ全般のパフォーマンスが向上します。
インナーマッスルを鍛えるポイント
それではインナーマッスルを鍛えるためのトレーニングは、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
大きく3つのポイントに分けて説明しましょう。
強い負荷をかけ過ぎない
まず1つ目のポイントは、適度な負荷でトレーニングを行うことです。筋トレというとダンベルやベンチプレスといった負荷の大きいものを力いっぱい持ち上げるイメージがありますが、このようなトレーニングは主にアウターマッスルが刺激され、外側の筋肉だけが発達してきます。インナーマッスルを鍛えるためには、大きく深呼吸しながらゆっくりと体を動かして、比較的負荷の軽いトレーニングをすることが重要なポイントです。
間隔は短めで、回数を多く行う
上述したようにインナーマッスルのトレーニングは負荷が小さいので、アウターマッスルを鍛えるための激しい筋トレに欠かせない「超回復(筋肉が成長するための休息期間)」は必要ありません。したがって毎日継続して行うことが効果的です。また回数を多く行うこともインナーマッスルを鍛える上で有効です。
疲れるまで行わない
インナーマッスルは毎日、回数を多く行うことが効果的と書きましたが、注意点としては「疲れるまで行わない」ということです。疲れるまで無理に続けるとアウターマッスルの強化に切り替わってしまうため、「疲れてきたな」と感じるとトレーニングの途中で休憩することも大切です。
以上がインナーマッスルを鍛える3つのポイントとなります。
いかがでしたか?インナーマッスルについてご理解いただけたでしょうか?
次回は実際にインナーマッスルを鍛えるトレーニングについてご紹介します。是非ご覧ください!